便所の落書きシリーズ・落語「コロナの世の中」

あるところに、コロナ禍に過敏に反応するあまり、家をろくに出ていないお坊ちゃまがおりました。

これではさすがに体にも良くないと家族が心配して、桂三枝や吉村知事が「いらっしゃーい」とはしゃぎだしたころに、外へと連れだしたのです。

外出したお坊ちゃまはびっくり、誰もかれもがマスク姿。かつての世の中とはすっかり変わってしまっていました。

もう一つ驚いたことがありました。

それは、街を行く女性の多くが美人だったことです。世の中にはこんなにきれいな女性が溢れているのか、とお坊ちゃまは驚きつつも楽しくなりました。

それから、幾たびの緊急事態宣言や軟禁生活を経て、晴れてコロナ禍が収束した世の中がやってきました。
お坊ちゃまは、たくさんの美人で目の保養をしようと、意気揚々と出かけていました。

お坊ちゃまはびっくりしました。あのとき美人に見えた女性たちは、マスクを外すと、全く違って見えたのです。
ガッカリして家に帰ってきたお坊ちゃまは、親にこう言いました。

「やっぱり、世の中コロナに限る」

※割と真面目寄りな記事が続いた弊ブログですが、こういうことも書きます。もちろん、目黒のサンマのパクリです。

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